河合寸翁
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江戸時代後期、財政難で苦しんでいた姫路藩主・酒井忠道は、当時の家老・河合道臣(後の河合寸翁)に財政再建の命が下します。河合道臣は、質素倹約令を布く大々的な改革を行い、領民に米を無利子で貸し与えたり、低金利で生活資金を融資したりという画期的な金融政策を行いました。また、いざというときのために共有の米を保存する固寧倉(こねいそう)を姫路藩内に288ケ所設けられたそうです。現在、野里・東山・刀出等8か所に建造物が残っています。また、姫路城下の木綿業者らと共に「木綿会所(現在の広島銀行姫路支店前)」を作り、木綿を「玉川さらし」という姫路藩の特産品として、大坂(大阪)の商人を通さず、直接江戸で販売する方法を考案し、財政の立て直しを図りました。そのおかげで、藩の収入の7倍あった負債を27年で完済。
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木綿会所跡(姫路市綿町)
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河合寸翁像と寸翁神社
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一方、茶人として有名だった姫路藩家老・河合寸翁(すんおう:道臣)は、お茶席には欠かせない和菓子造りのため、姫路の菓子職人を江戸や京都に、また、南蛮菓子を学ばせるため長崎の出島に派遣しました。それが現在の姫路の菓子つくりの原点となり、姫路銘菓「玉椿(名付け親:河合寸翁)」や「播州かりんとう」の原型を作りました。このように、河合寸翁の功績は大きく、姫山公園内にある姫路神社に酒井家歴代姫路藩主とともに、寸翁神社として祀られています。
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河合寸翁が名付けた「玉椿」
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2019年10月8日火曜日
姫路藩名家老「河合寸翁」
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